仕組み

まとめてくらべて 残クレ
画面の色
手がクルマの鍵を差し出している写真
写真:rawpixel(CC0)

残価設定クレジット(残クレ)とは

クルマの値段の一部を「最後にまとめて」に回して、残りを毎月はらう買い方です。最後に回した金額を 残価 といいます。

毎月の支払いが軽くなるのは、値段が安くなるからではありません。一部を後まわしにしているからです。後まわしにした残価にも、その間ずっと利息がつきます(下でくわしく)。

メーカーごとに呼び名が違います

名前は違いますが、「一部を最後に回して、残りを毎月はらう」という骨組みは同じです。細かい条件(金利・距離・キズの基準)はメーカーで違うので、メーカーごとの条件に並べています。

公式サイトでの言い方

車両本体価格の一部をあらかじめ残価として据置き、残りの金額を3年間で毎月計画的にお支払いいただくプランです。一般的なクレジットよりも月々のお支払い負担が軽くなります。

トヨタ よくあるご質問「残価設定型プランについて教えて。」

一定額を最終回のお支払いに据え置くので、月々の負担が少なくなり、気軽に新車に乗ることができます。

Honda 残価設定型クレジット(残クレ)

残価にも金利がかかります。5年のあいだ、クルマの値段まるごとを借りているからです。

350万円のクルマで、順を追って見る

残クレは、こういう約束で買う仕組みです。

「5年後にこのクルマを返すなら、そのときの値段は 1,225,000円 ということにしておきます」

この 1,225,000円 を 残価といいます(クルマの値段 350万円 の35%)。金利は年4.9%とします。

  • 毎月 47,830円 を 60回 … 合わせて 2,869,799円
  • 最後に残価の 1,225,000円 をはらうと、クルマは自分のものになります
  • ぜんぶ合わせて … 4,094,799円

350万円のクルマに、594,799円 多くはらったことになります。これが5年ぶんの利息です。

残価のぶんは、はらっていないのに

ふしぎに思えるところです。1,225,000円 は最後まではらわないのに、なぜ利息がつくのか。

5年のあいだ、350万円まるごと借りているからです。

残価の 1,225,000円 は、毎月の支払いでは1円も減りません。最後にまとめてはらうか、クルマを返すまで、ずっと借りたままです。利息は借りている金額にかかるので、この 1,225,000円 にも、5年のあいだずっと利息がついています。

月々が安いのは、借りた金額が少ないからではありません。減らすのを後まわしにしているからです。

契約が終わったとき、3つから選びます

選ぶのは満了のときです。どれになるかは、それまでの乗り方で決まってきます。

  1. クルマを返す … 最後の残価ははらいません。ただし契約した距離とキズの条件を守れたときだけです。超えていれば、そのぶんの精算が要ります
  2. クルマを買い取る … 残価をまとめてはらいます。クルマは自分のものになります
  3. 残価を借り直す … もう一度ローンにします。このときの金利は、最初の契約とは別に決まります(ホンダは公式に、満期時の再クレジットを実質年率5.2%と告知しています)

条件を守れているかどうかが分かるのは、返すときです。だから契約のときに、距離とキズの基準を見積書と契約書で確かめておくのが確実です。

計算のしかた

各社の公式ページに出ている支払い例で、計算が合っているか確かめています。スバルが公表している3つの例と、誤差0.6%以内で同じ答えになります(差が出るのは、公式の例がボーナス加算方式で、月ならしにすると支払いの時期がずれるためです)。

出典は各社の公式ページだけです。まとめ記事やディーラーのブログは使っていません。条件が変わったときに直らないためです。

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